スピンロフト(Spin Loft)とは
ダイナミックロフトとアタックアングルの差。スピン量を決める「当たりの厚さ」
「スピンが多すぎて飛ばない」「ウェッジでスピンがかからない」──その原因をいちばん直接的に表すのがスピンロフト(Spin Loft)です。この記事では、スピンロフトの意味と求め方、スピン量・ミート率への影響、ドライバーとウェッジでの考え方の違いと、T-OneのTrackMan画面での見方を解説します。
この記事でわかること
- スピンロフトの意味と求め方
- スピン量・ミート率への影響
- ドライバーとウェッジで考え方が違う理由
- T-OneのTrackMan画面での確認方法
結論:スピンロフトとは、インパクトの瞬間にクラブヘッドが動いていた方向と、フェースが向いていた方向の間の角度です。おおまかには「ダイナミックロフト−アタックアングル」で、正確には左右の向きも含めた立体的な角度として計算されます。TrackManによると、スピンロフトが大きいほどスピン量は増え、ミート率は下がります。
1. スピンロフトとは?
スピンロフトとは、インパクトの瞬間に、クラブヘッドが動いていた方向と、フェースが向いていた方向の間の角度です。ボールはフェースとヘッドの動きの「ずれ」の分だけこすられ、それが回転(スピン)になります。
TrackManは、スピンロフトを「圧縮(コンプレッション)」と呼ぶ人もいると説明しています。スピンロフトが小さいほどボールは厚くつぶれ、スピンは少なくなります。
2. スピンロフトの求め方
スピンロフト ≒ ダイナミックロフト − アタックアングル
ダイナミックロフトはインパクトでフェースが上を向いていた角度、アタックアングルはヘッドが上向き・下向きに動いていた角度です。たとえばダイナミックロフト14度でアタックアングルが−2度(ダウンブロー)なら、スピンロフトは約16度。同じダイナミックロフトでもアタックアングルが+3度(アッパーブロー)なら約11度になります(数値は説明用の例)。
TrackManは、スピンロフトは正確には上下だけでなく左右の向き(フェースアングルとクラブパス)も含めた立体的な角度だと説明しています。フェースの向きと軌道が左右に大きくずれたショットでは、上下だけで計算した値より大きくなります。
3. スピン量・ミート率への影響
TrackManによると、スピン量はスピンロフトに大きく左右され、ほかの条件が同じならスピンロフトが大きいほどスピン量は増えます。さらに、スピンロフトが大きいほどミート率は下がります。
- スピンロフトが大きい → スピンが多い・ミート率が下がる(ボールをこする当たり)
- スピンロフトが小さい → スピンが少ない・ミート率が上がる(厚い当たり)
ポイント:スピン量をコントロールしたいなら、スピン量そのものではなく、原因であるスピンロフトを見ましょう。
4. ドライバーとウェッジで考え方が違う
TrackManは、スピンロフトのデータは、ドライバーで飛距離のために少ないスピンが欲しいのか、アプローチでボールを止めるために多いスピンが欲しいのか、目的に合わせて使うものだと説明しています。
- ドライバー — スピンロフトを小さくして、スピンを抑えたい。アッパーブロー(アタックアングルをプラス)にすると、ロフトを減らさずにスピンロフトを小さくできる
- ウェッジ — グリーンで止めるためにスピンが必要。ダウンブローでしっかりとらえると、スピンロフトが大きくなりスピンが増える
5. TrackManでの確認方法
T-OneのTrackMan iOでは、1球ごとに「スピンロフト」が表示されます。「ショット分析」画面のヘッドを横から見た図では、スピンロフトとダイナミックロフト・アタックアングル・スピン量を1つの図で確認できます。
上の1球は、ダイナミックロフト12.4度・アタックアングル+7.3度で、上下だけで計算すると5.1度ですが、画面のスピンロフトは8.6度でした。この1球はフェースが軌道より7度左を向いていたため、その左右のずれも含めて計算されています。それでもスピン量は1,720rpmと少なめで、アッパーブローがスピンを抑えていることがわかります。
6. よくある質問
Q. スピンロフトとは?
インパクトの瞬間に、クラブヘッドが動いていた方向とフェースが向いていた方向の間の角度です。スピン量を大きく左右します。
Q. スピンロフトの計算方法は?
おおまかには「ダイナミックロフト−アタックアングル」で求められます。正確には、左右の向き(フェースアングルとクラブパス)も含めた立体的な角度です。
Q. ドライバーのスピンロフトを小さくするには?
ヘッドを下から入れるアッパーブロー(アタックアングルをプラス)にするのが基本です。インパクトでロフトが寝すぎていないか、フェースの向きと軌道が大きくずれていないかも確認しましょう。
Q. スピンロフトとダイナミックロフトの違いは?
ダイナミックロフトはフェースの上下の角度そのもの、スピンロフトはフェースの向きとヘッドの動く方向の差です。スピン量を直接左右するのはスピンロフトです。
Q. スピンロフトが大きいとどうなる?
スピン量が増え、ミート率は下がります。ドライバーでは吹け上がって飛距離が落ちやすく、ウェッジではボールを止める力になります。
関連する用語:
← TrackManデータ用語集に戻る