パッティングのデータ(TrackMan)の見方

テンポ・ストローク・フェースの向き・転がり。パットの距離感と方向を数字で知る

パットは1打1打がスコアに直結するのに、ショットほど数字で練習する機会がありません。TrackManは、パターのストロークとボールの転がりも1球ごとに計測します。この記事では、パッティングの主なデータの意味と、「方向」と「距離感」をよくするための見方を解説します。

この記事でわかること

  • 方向を決めるデータ(フェースアングル・クラブパス)
  • 距離感を決めるデータ(ストロークの長さ・テンポ・ボールスピード)
  • 転がりの質を表すデータ(打ち出し角・スキッド距離・転がり率)
  • 練習での使い方

結論:TrackManはパターのストロークとボールの転がりを1球ごとに計測します。まず見るべきは、方向を決める「フェースアングル」と、距離感を左右する「テンポ」と「ボールスピード」。TrackManによると、ツアープロのテンポ(バックスイング時間÷フォワードスイング時間)はおおむね1.9〜2.1で、パットの長さが変わってもほぼ一定です。

パッティングのテンポの図解 バックスイングとフォワードスイングの時間
テンポは、バックスイング(点線)とフォワードスイング(オレンジ)の時間の比率。図の数値は説明用の例です。(図:TrackMan)

1. 方向を決めるデータ

フェースアングル

TrackManは、ボールの打ち出し方向を決めるいちばんの要素はフェースアングルであり、パッティングではスピンロフトが小さいため、ショット以上にその傾向が強いと説明しています。狙ったラインに打ち出せるかどうかは、ほぼフェースの向きで決まります。

パッティングのフェースアングルの図解 目標方向に対するパターのフェースの向き
赤い矢印がパターのフェースの向き。(図:TrackMan)

クラブパス

パターヘッドが目標に対して右・左どちらへ動いていたかです。打ち出し方向への影響はフェースほど大きくありませんが、フェースの向きとあわせて見ると、ストロークのくせがわかります。考え方はクラブパス・フェースアングルの解説と同じです。

2. 距離感を決めるデータ

ストロークの長さ

バックスイングでパターヘッドをどれだけ引いたかの距離です。TrackManは、距離感(スピードコントロール)の練習に役立つと説明しています。

パッティングのストロークの長さの図解 バックスイングでパターヘッドを引いた距離
バックスイングでヘッドを引いた距離がストロークの長さ。(図:TrackMan)

テンポ(バックスイング時間・フォワードスイング時間)

テンポは、バックスイングにかかった時間をフォワードスイングの時間で割った比率です。TrackManによると、ツアープロのテンポはおおむね1.9〜2.1。フォワードスイングがバックスイングの約2倍の速さということです。世界のトップ選手は、パットの長さが変わってもこの比率をほとんど変えないため、距離感をコントロールしやすくなります。

ボールスピード

TrackManは、同じパットで毎回同じボールスピードを出せると、距離感がよくなるだけでなく、ラインの読みも安定すると説明しています。スピードが変わるとカップに届くときの速さも変わり、曲がり方も変わってしまうからです。

3. 転がりの質を表すデータ

打ち出されたボールは、はじめ滑ったり跳ねたりしながら進み(スキッド)、やがて順回転で転がり始めます。TrackManは、できるだけ早く、長く転がるほうが、転がりが安定し距離感もよくなると説明しています。

パッティングのスキッド距離の図解 ボールが滑る区間と転がる区間
オレンジの部分が、ボールが滑ったり跳ねたりしながら進む区間(スキッド)。(図:TrackMan)
グリーンの上でパターがボールを打ち出す瞬間のローアングルのクローズアップ
パットも、方向はフェースの向き、距離感はテンポとボールスピードで決まる。

4. 練習での使い方

  1. 方向 — 同じ距離を10球打ち、フェースアングルのばらつきを確認する
  2. 距離感 — 短い・中くらい・長いパットを打ち分け、テンポがほぼ同じか、ストロークの長さで距離を打ち分けられているかを見る
  3. 転がり — 打ち出し角とスキッド距離を見て、ボールが跳ねずに早く転がり始めているかを確認する

ポイント:パッティングのデータは、ショット以上に「ばらつき」を見ることが大切です。平均値よりも、毎回同じ数字が出ているかどうかに注目しましょう。

5. よくある質問

Q. パッティングで一番大切なデータは?

方向ならフェースアングル、距離感ならテンポとボールスピードです。TrackManによると、パッティングではスピンロフトが小さいため、打ち出し方向はショット以上にフェースの向きで決まります。

Q. パターのテンポの目安は?

TrackManによると、ツアープロのテンポ(バックスイング時間÷フォワードスイング時間)はおおむね1.9〜2.1です。パットの長さが変わっても、この比率がほとんど変わらないのが特徴です。

Q. パットの転がりをよくするには?

打ち出し角が高すぎたり低すぎたりしないようにし、スキッド距離が短く、早く順回転で転がり始める当たりを目指します。

Q. スキッド距離とは?

打ち出されたボールが、転がり始めるまでに滑ったり跳ねたりしながら進む距離です。短いほど早く転がり始めています。

Q. TrackManでパターも測れる?

はい。TrackManは、パターのストロークとボールの転がりも1球ごとに計測できます。T-OneのTrackMan iOでも確認できます。

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